ジャニーズ知識皆無の私が「勝つんだWIN!」無限ループから抜け出せない

何を間違えたのか、YouTubeで「勝つんだWIN!」を聴いたのが、ほんの一週間まえのことである。気付いたら彼らのグループ名は決定されていたが、メンバーの性格も来歴も未だに把握しきれていない。しかしながら気付いたら「勝つんだWIN!」何度も聴いてしまっている、こんな生活を続けて、一週間。

 
ジャニーズに決して見向きもしないで通り過ぎてきた私が初めて積極的に何十回も何百回(?)も聴いてる曲が「勝つんだWIN!」である。この気持ちを文章化せねばならぬという使命感に駆られて、ずらずらと書き連ねてみたので非常に読みにくいかもしれないが、ご愛嬌ということで。
 
 
日本の男性アイドルの王道といえば、ジャニーズではあるが、私は一切見向きもせずに過ごしてきた。もちろん日本に住む限り、テレビを付ければジャニーズのアイドルが現れるし街を歩けば曲も聞こえてくる。周りにジャニヲタの友人だっていて、グループ名もメンバーの名前もヒット曲も、常識程度には知っていた。しかしそれは本当に常識程度のもので、自分は決してジャニーズに黄色い声を浴びせることはないだろうと無意識的に感じていた。
 
 
私はここ数年、1つのグループを熱心に追いかけてきた。他のグループなんて目に入らないほど、というより他のアイドルを視界に入れることは浮気行為だとまで思い込んでそのアイドルだけを応援してきた。
 
「もしかしたら視界を広げて他の世界も見てみたら、違う景色が観れるのかもしれない」、ということに気付き、他のジャンルにも興味を向けるようになったのがここ1年間のことである。その中の一つにジャニーズがあった。ジャニーズは自分にとって未知の世界であったが、周りのジャニヲタの友人を見ても楽しそうな世界であることは知っていた。しかし手を出すのには勇気が必要だった。ジャニーズは市場規模も大きくファンも多い、その歴史も長い。だからこそ「好きになったらとことん好きを突き詰める」タイプの私は、その道に足を踏み入れることへの恐れを感じていた。一度浸かったら二度と戻れないのではないか。そんな心境だった。
 
そんな感情を抱えたまま、「勝つんだWIN!」を見た。ゾクゾクした。ワクワクした。こんなときに語彙力のなさを悔しく思う。そして直感的に、これ、私の好きな曲だ、と感じた。
 
「勝つんだWIN!」を聴いたのは友人の軽い勧めがあったからである。「(私の本名)さんもJr.詳しくなろうよー」「あーじゃあ後で聴いてみる」本当にそんな軽いノリだった。友人もそこまでゴリ押ししてた訳ではなかった。自分も軽いノリで見てしまった。これが間違いだった。ハマった。
 
後から様々な方の「勝つんだWIN!」に関する感想を読んだのだが、その全てに納得をしてしまい、それを越える文章を私に書ける気がしない。多くはこの6人というメンバーの構成やこの6人でのデビューの可能性について考察してあるもので、6人の知識がほぼない私はその情報を得ながら読むことになった。だからこそ逆に知識が全くない私だからこそ、真っさらな気持ちでこの曲を見てそして聴いた感想を書こうと思う。
 
 
タイトル「勝つんだWIN!」、いやいや同じことの繰り返しってどうなのよ(笑)2つ合わせてウィンウィン⤴︎ってことなの(笑)などと非常に申し訳ないほどに馬鹿にしていた。でもそれが逆に印象に残る。勝つんだWIN!、ストレートに内容が頭に入ってくるうえに、アイドル界に残っていくぞ!という意を込めている(と私は解釈している)なら、「勝てよ!」と私はその背中を全力で押したい衝動に駆られた。赤い衣装もとても良い。勝つんだWIN!全身から闘志を感じる。とても良い。
 
 
曲が私のタイプのストライクゾーンど真ん中だった。一回聴いただけでそう思えるくらい真っ直ぐド直球のストライクだった。
この曲にハマってから1週間、友達の前でも大音量で「勝つんだWIN!」を流し続けるという迷惑行為をしてきた私だが、その友達も言うのだから間違いない。この曲は耳に残る。だからもっと聴きたくなる。特に最初の「The Win The Win〜」というフレーズ、耳に残って離れない。初めてこの曲を聴いたとき、その後に違う曲を聴いていたのだが直ぐにこの曲を聴きたくなり結局2時間ほどぶっ通しで「勝つんだWIN!」を聴き続けた。この曲は麻薬か…?そして今これを執筆しながらもイヤホンからは「勝つんだWIN!」が流れている。麻薬確定。
 
 
「シンメ」というのはジャニーズ特有の文化だと思う。ただの仲良し売りでもカップリングでもない、他に当てはめる言葉がないだろう、この「シンメ」という言葉。6人のメンバー内で様々な既存のシンメがある中、シンメと呼んで良いものなのかは分からないが、私が気になる2人がいる。神宮寺勇太平野紫耀の2人だ。何だよ新規が、と思われても構わない。サビの「デカイ夢追いかけて〜」の2人向かい合わせで拳をぶつけあって、同時に首をこちら側に向ける…、この一瞬でこの2人を推したい、と思わせられた。何と言っても2人で並んでる姿が絵になる。銅像にして美術館に並べられる、嘘じゃなくて割と本気でそう思った。サビに向かって高まっていく高揚感を裏切らないサビと振り。音源を聴いてるだけでも脳内で2人を再生させて胸を躍らせることだってできる。それくらいにこの一部分が大好きだと胸を張って私は言いたい。神宮寺くんと平野くんのペアはシンメとは言えないという意見が多いように見受けられるが、このサビを見た瞬間「これかあのシンメってやつなのかもしれない!」と思ったことは確かなので一応記述しておく。とにかくサビの2人は最高だなと思う。ジャニーズの奥深いシンメ事情にも詳しくなりたいところである。
 
 
そして無条件に応援したくなる「若さ」だろうか。 この曲には「若さ」が溢れているように感じる。羨ましいほどに向こう見ずで、でもそれが確かに力になるような「若さ」が。だって「牙を剥くライオンにも負ける気がしない」ですよ(笑)。それは強い(笑)。これは自己解釈のストーリーですが、今まで自分には何でもできると過信していた少年が、自分とは違いものを持った他人に出会って、彼と一緒なら共闘できる2人なら最強だ!と思い込む。この思い込みも危険なんですが、若さ故にこの自信が成功に向かっていくんじゃあないか、みたいな。このへんストーリーが6人で一緒なら最強!に重なると…エモい…というような。先に述べた通り、私はこの曲をアイドル界を生き抜く、勝ち抜く、という意味合いが含まれていると解釈している。ジャニーズは事務所力という点において他のアイドルよりも抜きん出ているため、ある程度売れることは保障されているように思うが、どこまでの人気を獲得できるかは誰も分からない。アイドルとは先行きが不透明すぎる職業である。ましてやジャニーズJr.はそこからデビュー出来るかは不確実であり、非常に不安定さ極まりない。彼らの未来への不安や恐れは私たちには理解しがたいほどに大きいものだろう。それが痛いほど伝わって、彼らのことを応援したい、と僅かながらに心が揺らいだ私が確かにいた。彼らファンは沢山いるだろうが、その中に入りたいと思った自分も確かにいた。 
 
何が言いたいのかさっぱり分からない文章になってしまったが、この支離滅裂さからアイドルファンなら誰もが知ってるであろう「好きになりたての頃の謎の高揚感」が伝わってくれれば嬉しい。しかも未知のジャンルにハマっているという悦びと畏れを抱えているこの状況、無駄に私を興奮させる要因となっている。
 
しかしこの「好き」という言葉、私はあまり多様できずにいる。彼らを本命として応援する子たちがいて、その子達が彼らを「好き」というのと同じ発音同じイントネーションで「好き」と言っていいのだろうか。ファン、並びにジャニーズ界の「担当」も同様である。
 
これから私は彼ら6人、改めMr.King vs Mr.Prince 、キンプリを「好き」と言っていいものなのか、深く悩みそうな案件ではあるが、彼らのことをもっと知りたいという自分の感情は無視出来ない。この「好きになりたての謎の高揚感」を味わえるのは今しかないので存分に楽しもうと思う。
 

「アイドルと恋愛」について考えたこと

 私はアイドルが好きだ。キラキラしたアイドルの姿を見るのが好きだ。彼らの姿は日常の活力となり、時には生きる意味にもなりうる。

 アイドルファンの中で「学級会」となるイベントが複数あるのだが、その中でも「アイドルと恋愛」についての議題は白熱する。自分の推しが熱愛報道されたことがある人はもちろん、いずれそうなるだろうという心構えと言うべきだろうか、アイドルファンなら誰もが考えたことがある議題だと私は思う。私自身は好きな男性グループ内の推しではない人に熱愛が発覚したことがある。本人もファンも誰も幸せになることなく、その一件は幕を閉じた。それ以来他のアイドルが熱愛報道をされるたび他人事ではないという感覚に襲われる。
 
 アイドルは恋愛を禁止されるべきか、否か。他のアイドルファンの方も沢山書かれている話題であることは承知だが、一アイドルファンとして書かずにはいれなかった。全アイドルが、そしてそれを応援する全ファンが幸せになるにはどうするのが一番良い選択なのか。
 
 個人的な意見をあげると私はアイドルも恋愛をしても良いと思う。恋愛をしても結婚をしてもアイドルを続けても良いと思う。アイドル恋愛賛成派がよく言う言葉だが、「アイドルも一人の人間」、私もそう思っている。恋愛したからこそ出てくる色気や安定感というのも魅力的だし、キラキラしている彼らが好きな私は恋愛を容認したいところである。

 アイドルの恋愛とは全てにおいてタイミングだと私は考える。交際開始からファンの噂や憶測、交際発覚から事務所の対応、そして結婚まで、その全てがタイミングなのだ。
   
 アイドルファンの大多数は自分とアイドルは決して結ばれることはないと自覚している(もちろん例外もいるだろうがここでは言及しない)。あくまでアイドルとして見ているし、あくまで疑似恋愛としてファン活動をしているファンが多く存在していると思う。しかしながらアイドルの交際・結婚となると嘆き悲しむファンがいることはことは事実である。彼女らは何故それまでに嘆き悲しむのだろうか?

 全てはタイミングが悪かったからである。
 
  例を挙げよう。アイドルAとBがいるとする。アイドルAはデビュー3年目の現在人気上昇中のアイドルグループに所属していて年齢は20代前半である。一方アイドルBはデビュー6年目の人気が安定してきているアイドルグループに所属していて年齢は20代後半である。この2人に熱愛報道が出た場合、嘆き悲しむファンが多く存在するのはどちらだろうか?断然前者であろう。
 
 タイミングとはそういうことである。デビューから何年か、年齢はいくつか、現在のグループの人気はどうか、様々な要因が混ざり合い、それがファン層となり、ファンの感情に直結していると私は考える。アイドル側の年齢層が高くなればおのずとファンの年齢層も高くなりアイドルの交際にも寛容的になるだろう。また売り出し中のアイドルに熱愛報道となれば寝耳に水である。さらなる人気獲得のためにファンの流出は最小限にとどめなければならず、熱愛報道が報道されればそのアイドル個人だけではなくグループ全体での痛手となる。仕事に対する意識が低いと言われても何も言い返せないだろう。さらに嘆き悲しむファンが卒業するのはまだ可愛いもので、これがアンチファンと化した際は最悪だ。ただの人気の低下だけでは済まない場合が多い。つまり逆説的に言えば、タイミングを意識して交際や結婚を考えれば、ファンから祝福される可能性の方が高いのである。アイドルにとってファンとは決して敵ではない。アイドル側の対応によってはファンは強力な味方になるのだ。
 
 またこれはアイドル側の損得にも影響を及ぼす。当たり前のことではあるが、アイドルの収入はファンによって成り立っている。コンサート等でアイドルがファンのみなさんのおかげでうんたらかんたら…と感謝の気持ちを述べているが、その言葉はまったくそのままの意味なのだ。ファンがいて、お金を払っているからこそアイドルが給料を得ることが出来ている。つまりはファンの増減はアイドルにとって利益的な面においてかなり手痛い問題なのである。さらに、彼らもアイドルを志したからには「アイドル」となって多くのファンの前でステージに立ちたいという夢を持っているはずだ。その夢のためにもファンの流出は避けたいはずだろう。

 これまでアイドルとファンがお互いに良い関係であるために大切な「タイミング」について述べてきたが、このタイミングを上手くコントロールする存在が必要であるも私は思う。理由としては2つある。1つ目は未成年のアイドルの自己マネジメント能力の低さである。最近アイドルの低年齢化が進んできたように思うのだが、アイドルの年齢が低ければ低いほど自己マネジメント能力は低いといえよう。恋愛によってどんな弊害が現れるかを自身で認識し、それを未然に防ぐというのは未成年(特に当時の男子は女子よりも精神年齢が低い)では難しいのではないかと推測する。2つ目はアイドルグループ全体としての崩壊である。多少は先述したがグループ内で1人が熱愛報道をされ、しかもその1人が1番多くのファンを抱えグループの人気を支えていたとしたらどうだろう。その1人の熱愛によって一生懸命仕事をしていた他のメンバーの夢が一瞬にして泡となって消える可能性がある。恋はするものではなくて落ちるもの?よく言ったものだ。言ってみれば同僚をクビにまでして恋愛に走っているのと同じである。確かに、グループの人気を1人に支えてもらっているのはどうなのかという意見も理解し得ないことはないが、初期のうちは1人のメンバーが人気でもその後活動の幅を広げていくうちに個々の魅力が開花するといったグループはこれまでに多く存在している。

 さてこの「タイミング」をコントロールするべき存在はアイドルの所属事務所以外には考えられない。アイドルの熱愛によってグループの人気が低下し売り上げが下がった場合の不利益を一番に被るのは事務所である。事務所がアイドルの恋愛に口出しをすべきかは賛否両論あるが、私は積極的にアイドルの恋愛事情を監視すべきだと思っている。例えばファンに隠れて交際していてそれが噂になったとしても迅速な対応をすれば逆に事務所に対しての好感度は上がるだろう。交際相手がそれ相応の人物であれば良い話題作りとなりさらなる人気の獲得へ繋がっていくだろう。アイドルの恋愛は全面禁止とするのか、それともオープンに交際宣言をしていくのか、それとも隠れてコソコソも交際するのか、それは各事務所とアイドルと協議を重ね、ファンに対して誠実でありお互いの利益と幸福のために最善の決断をしてほしいものである。

 長くはなってしまったが以上が私の『アイドルと恋愛』についての見解である。簡潔にまとめると、「アイドルの恋愛は許すけれども、時期と自分の立場を見極めてやれ」。かなり酷い言い方かもしれないがアイドルだって仕事である。自身の人生を歩んでほしい気持ちはあるが、仮に結婚したとなると、てめえの嫁を養う金は誰が払ってるんだ?と問い掛けたい気持ちはある。企業が消費者を大切にするのと同様に、アイドルもファンを大切にしてほしいものである。だってアイドルってビジネスでしょ?