防衛部から飛び立つ5人を見守ることへの覚悟

美男高校地球防衛部LOVE!の放送が終了して4か月が経とうとしている。もうそんなに経つのかと思うのと同時に、あの温泉のあったかさが恋しくなるくらいには懐かしさも感じている。来月には久しぶりのイベント、CDの発売、そして円盤の最終巻の発売を控えて、何とも言えない切なさというか、もどかしさというかを胸に抱えて、覚悟を決めるために、キーボードを叩いている。

 

美男高校地球防衛部LOVE!は私に多くの初めてを与えてくれた作品だった。キャラソンのCDを買ったのも、円盤を買ったのも、推しの声優を見つけたのも、防衛部が初めてだった。アニメイトでCDを購入するともらえる透明の袋のCDケースの使い道に迷うくらいのアニメ初心者であった私は、基本的にアイドルファンであり、しかもアイドル個人個人を応援すると言うよりかは、そのグループ自体が好きで応援するというスタンスをとっている。その応援の仕方は防衛部でも同じであり、山本和臣梅原裕一郎西山宏太朗、白井悠介、増田俊樹、この5人が「推し」だった。フレッシュさを押し出していきたいという制作側の考えにより、メインキャラが初などの新人声優のキャスティングとなった美男高校地球防衛部LOVE!。彼らのまだ慣れていないニコ生だったり、そこから成長していく姿だったり、そして彼らが今後どのように成長していくかだったり、彼らを応援したいと思わせるには十分だった。最初は規模が小さかった彼らのイベントはトークショーから派生し、ライブにまでなった。彼らが演じるのは普通の男子高校生(のちに変身して敵と戦うことにはなるが)で、今までライブイベントを行ってきた、元々アイドルのうたプリラブライブ!などとは根本的に違う。それなのにライブを5人でやってのけた。そんな彼らをアイドルと呼ぶのは違うかもしれないが、それでもそれに限りなく近いものを感じざるを得ない。

 

しかし私が今まで応援してきたアイドルとは確実に違う点がひとつあった。私はそれから必死に目を逸らそうとはしたが、アニメが終盤に近づくにつれてイベントの所々で防衛部メンバーが言う言葉で、これは目を背けてはいけない現実なんだと思うようになった。「ずっと防衛部やりたいね」。

 

アイドルは「アイドル」が仕事であり、グループアイドルはグループでの活動が一番の仕事である。もちろん個人活動や卒業、脱退などもあるが、それでも今後グループであることはほぼ確実で。

しかし声優という仕事は違う。様々なキャラクターに声をつけ、バリエーションが豊富であればよいとされる仕事である。仕事の本数も多ければ多いほどいいだろう。彼らにとって防衛部は仕事のうちの一つであり、今後彼らがずっと一緒に仕事をするわけではない。

 

すこし考えれば分かることではあったけれど、続編の予定もない、ハッキリ言って将来性のない「防衛部の5人」を好きでいても私にメリットはあるのか、などと思ってしまうこともあった。それでも、彼らにとって仕事のうちの一つでしかない防衛部を「ずっと防衛部やりたいね」などといってくれることが嬉しくて、私だけじゃなくて、5人もそう思ってくれているんだということだけで本当に嬉しくて、今後のことは考えないで、彼ら個人個人でもいいから、応援したいな、心から思った。

 

美男高校地球防衛部LOVE!の放送が終わって、バトナマ(防衛部で行うニコ生、バトルナマーズの略称)も次回未定で終わり、徐々に温泉の温度が下がっていくのを感じた。それは私の周りもだし、私自身もそうだった。

それでも防衛部キャスト5人を応援したいと思う気持ちは変わっていなくて、彼らが出演しているアニメ、番組、雑誌、ゲームなどはチェックしていた。彼らは防衛部から離れても元気に活動していた。もちろん仕事だから当たり前ではあるのだが、少し寂しくも感じた。それと同時に、防衛部のときに培ったトーク力が違う場面で発揮されていると嬉しくて、防衛部のときよりも歌がうまくなっていると嬉しくて、それでもまだまだ新人感は抜けてなくて時々冷や冷やするのも楽しくて、そんな感じで気づけば夏アニメが始まってた。

 

こんな感じにふと思ったのはアイドルマスターsideMで、また他の新人声優とグループを組んでCDを発売してイベントをしている梅ちゃんと白井さんを見たからであって。梅ちゃんと白井さんが防衛部が初めてのイベント開催だったように、sideMが初めてのお仕事です、みたいな周りの新人声優はsideMにかける思いは大きいだろうと思うと、sideMのみんなも応援したいと思う気持ちもある反面、グループ組んで仲良くイベントするのは防衛部なのに、という気持ちがあった。自分重過ぎる彼女かよ。

 

でも、5人も私たちと同じように美男高校地球防衛部LOVE!という作品を大切にしているという事実が、ウォンさん風に言うと感動の湯けむり!で、彼らの根底に防衛部があればいいな、と自分の中でけじめはついた。

防衛部キャストの5人はポテンシャルが高いから、すぐに人気声優になるだろうし、なってほしいし、それを見守りたいとも思ってるので。

もしLOVE!祭!で二期の発表がなくても凹まないぞ~~~!

 

(かなりの長文書いたけど、最終的に言いたかったのは最後の一文ですスミマセン)